セラフィムのリニューアルストーリー

セラフィムのリニューアルストーリー

化粧品で実現可能な
最大限の美肌をお届けするために。

キャメロン&ガブリエル代表の
セラフィムリニューアルに込めた想い

セラフィムリニューアルに込めた想い

【以下に記載の文言について】
*「最上級」という表現は全て当社基準となります。
*「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことです。
*記載する成分は全て整肌成分です。

“最上級の美肌効果”を

あくまで当社基準の話ではありますが、
セラフィムは“最上級の美肌効果”を追求して
2015年に誕生しました。

当時はまだあまり注目されていなかった
レチノール(ビタミンA)や
ナイアシンアミド(ビタミンB3)などの
肌に有用なビタミン類をいち早く配合し、
元々成分が持つ自然の色素だけで
真っ赤な色をしたセラフィムは
提携製造工場の熟練研究者からも
「こんな化粧品は今まで見たことも聞いたことも無い!」
と言われたほど独自性の強い化粧品です。

おかげさまで発売開始から今日に至るまで、
ビタミン類による優れたエイジングケアパワーや、
真っ赤な色になるまで高濃度で配合した
“自然界最強”と言われるアスタキサンチンの成分の抗酸化力、
3つの天然精油による安眠へと誘う安らぎの香りなどを
ご好評いただいております。

化粧品の原料や製造技術は日々進化しておりますので、
ご好評いただいている部分は決して変えることなく
さらなるエイジングケア機能の向上を目指して
2度目となる処方のリニューアルに
2023年から着手しました。

エイジングケアの優良成分を
全て高濃度配合する

「シミ・しわ・たるみ」は
いつの時代も変わらないエイジングの3大悩みですが、
近年は「レチノール」と「ナイアシンアミド」が
しわやたるみに最も有用な2大成分として
広く認知されるようになりました。

これまでのセラフィムにも
この2つの成分は配合していましたが、
今回のリニューアルでは
エイジングケアの2大成分である
レチノールやナイアシンアミドも含め、
「今日のエイジングケアの優良成分を全て高濃度配合する」
という他の化粧品では目にすることの無い
挑戦的なコンセプトを掲げました。

劇的な改良となる
「二層式」の処方へ

レチノールは油溶性の成分で
ナイアシンアミドは水溶性の成分なので
両方の成分を一緒に高濃度配合するとなると
油分と水分を混ぜ合わせるための
「合成界面活性剤」が必要になります。

ですが、当社では乳液やクリームに
剤型を形成するための「合成界面活性剤」は
肌への負担を懸念される方が多いことなどから
一切使用しないことを創業時から
お客様にお約束しております。

その為、油溶性の成分と
水溶性の成分を高濃度に配合しながら
合成界面活性剤やゲル化剤などの
不要な成分は徹底排除するために、
「油層と水層が分離した二層式」へと
処方を大幅に改良することにしました。

劇的な改良となる「二層式」の処方へ

二層式の化粧品は「釜での製造」も「容器への充填」も
油層と水層でそれぞれ2回行う必要があるため
2つの化粧品をつくるほどに製造コストが
大幅に増加することになります。

「エイジングケアの優良成分を全て高濃度配合する」
という今回のリニューアルコンセプトを実現すれば
原料費だけでもコストが大幅に増加することは
もちろん最初から分かっています。

また、これまでのオイル美容液から
二層式の美容液へと改良することで、
長らくリピートしてくださっているお客様から
「変わり過ぎでしまった。」「前の方が良かった。」
といったご批判を受けるのではと心配もしました。

「大幅にコストが増えてまでご批判を受けるくらいなら
リニューアルしないほうが良いのではないか?」

と葛藤もしましたが、
お客様がセラフィムに何よりも求めているものは
“最上級の美肌効果”であると自分に言い聞かせ、
エイジングケア機能の更なる向上を目指して
新しい処方づくりに取り組みました。

レチノールの有用性を
最大限に引き出す

レチノールの有用性を最大限に引き出す

全てのレチノール原料は
エイジングケアに非常に優れた半面、
刺激性が強く安定性が悪いという
やっかいな難点があります。

これまでのセラフィムには
数あるレチノール原料の中で最も低刺激な
「パルミチン酸レチノール」のみを
有用濃度配合しておりましたが、
この度のリニューアルでは
レチノールの有用性を最大限に
引き出すことを第一に考えました。

そこで、レチノール原料の
作用性や刺激性の強さなどで分類される
「攻め型(活性型)」と「守り型(貯蔵型)」の中から、
「純粋レチノール」(攻め型)
「リノール酸レチノール」(攻め型)
「レチノイン酸トコフェリル」(守り型)
「パルミチン酸レチノール」(守り型)
の4種のレチノール原料を厳選し、
肌への刺激性も十分に考慮した限界濃度として
合計で0.1%配合することにしました。

合計で0.1%というと
少ないと思われる方もいるかもしれませんが、
例えば純粋レチノールで申し上げますと
その「効果発揮最適濃度」は0.01~0.1%とされており、
これ以上の高濃度は肌への作用性はあまり変わらずに
刺激性が増してしまう懸念があります。

どんなに良い成分であっても
肌荒れが起きてしまっては元も子もありません。

レチノールの有用性を最大限に引き出しながら
肌への刺激性を極力抑えることはできないかと
様々な原料のデータを調べている中で
「バクチオール」という次世代型の
レチノール原料にたどり着きました。

レチノールの欠点を全てカバーした
画期的な成分「バクチオール」

レチノールの欠点を全てカバーした画期的な成分「バクチオール」

“次世代型レチノール”と呼ばれる「バクチオール」は
オランダビユという植物の種子から抽出した成分で
レチノールと同様の作用を発揮しながら
とても低刺激で安定性も高いなど、
レチノールの欠点を全てカバーした画期的な成分として
近年大きな注目を集めています。

ただし、成分の表示が同じ「バクチオール」であっても
原料メーカーによってバクチオール自体の含有量が少ないものや
肌への検証があまりされていないものもあり、
どこの原料メーカーのバクチオールを
使用するかも重要になります。

セラフィムでは純度99%以上と最も高純度で
最も多くの臨床検証データを持つSytheon社の
バクチオール原料「Sytenol® A Bakuchiol」を
使用することに決めました。

そして、Sytheon社が推奨する濃度の
0.5~1.0%の範囲内で試作を繰り返し、
最終的に推奨濃度上限値の1%を
配合することにしました。

4種類のレチノールを合計で0.1%配合しながら
高純度のバクチオールを1%配合することで
レチノール特有の肌への負担を最小限に抑えながら
有用性を最大限に引き出すことに成功しました。

エイジングケアの3大成分を
全て高濃度配合

エイジングケアの全て高濃度配合

新しいセラフィムにはレチノールだけでなく、
ナイアシンアミドも医薬部外品濃度の3%を配合しています。

そして、もう一つのエイジングケアの代表成分である
ビタミンC誘導体もこれまでのセラフィムから継続して
美白化粧品の有効成分に指定されているものを
3%高濃度で配合しています。

今日のエイジングケアの3大成分を
全て高濃度で配合することで
美容液としての機能を飛躍的に
高めることができました。

これでもう十二分に機能的ではありますが、
エイジングケアの優良成分はまだありますので
更なる高みを目指して他の成分の選定を続けました。

ペプチド原料の進化に着目

ペプチド原料の進化に着目

昔からEGFやFGFといった
ペプチド原料はありましたが、
正直に申し上げると私は2010年の創業当時は
ペプチド原料には今ほど関心がありませんでした。

それから十数年が経過するうちに
新たなペプチド原料が続々と開発され、
昔からあった既存のペプチド原料にも
新たな肌への有用性が確認されるなど、
とても素晴らしい化粧品原料であることが
勉強を重ねるごとに分かってきました。

ペプチド原料は数多く存在しますが
種類によって肌への作用は様々です。

今回のリニューアルでは
「エイジングの3大悩み」である
「シミ・しわ・たるみ」の徹底ケアを念頭に、
科学的根拠に基づいたケアが可能な
ペプチド原料を探究しました。

そしてペプチド原料について
深く掘り下げていくほどに、
いずれの原料もとても興味深く
多くを学ぶ機会になりました。

高価なペプチド原料も
全て高濃度配合

高価なペプチド原料も全て高濃度配合

ペプチド原料はどれもとても高価なので
一般的には極微量しか配合されていません。

ペプチドの配合濃度を公開している
化粧品をほとんど目にすることが無いのは
そうした理由もあるのだと思います。

ですが、新しいセラフィムではコストは度外視して
肌への作用を熟慮した上で3種のペプチドを厳選し、
全て原料メーカーが推奨する濃度を配合しました。

美容成分は配合数が多くて
高濃度なら良い訳ではない

美容成分は配合数が多くて高濃度なら良い訳ではない

近年は「10種類のペプチド配合」や
「純粋レチノール10%配合」などと
求める成分の名称や配合数、それらの濃度などで
化粧品を選ぶ方が増えています。

ですが、その成分の作用性と刺激性のバランスまで
考えている方は多くないと思います。

例えば「10種類のペプチド配合」と聞けば
とても魅力的に感じると思いますが、
ペプチドには様々な強みがあり
各原料の試験評価データなどを考慮すると
各々に推奨濃度や最適な用途がありますので、
単純に数が多ければ良い訳ではありません。

「試験時の諸条件はどうなっているのか?」
「データを得た際の原料の濃度は?」
といった検証も必要になります。

また、「純粋レチノール10%配合」などと
濃度の濃さをアピールする化粧品もあります。

濃度が濃ければ濃いほど
アピール力は高まるのかもしれませんが、
先にも申し上げましたとおり
純粋レチノールの「効果発揮最適濃度」は
0.01~0.1%とされています。

「最適濃度の100倍から1,000倍も配合?」
「安全性はしっかりと検証されているのだろうか?」
といった疑念がどうしても生じてしまいます。

肌へのダメージを抑えながら
良好な結果を引き出すためには
原料ごとに最適な濃度があります。

低すぎれば期待した作用は得られず、
肌への刺激性が増してしまうので
濃度が濃ければ良い訳でもありません。

そのため、新しいセラフィムでは
やみくもに数多くの成分を配合したり
必要以上に高濃度配合するのではなく、
肌への作用を精査して成分を厳選し、
各原料メーカーが定める推奨濃度を
配合することに重点を置きました。

コンマ数%の差にこだわった
処方づくり

コンマ数%の差にこだわった処方づくり

各原料のおおよその処方は決まりましたが、
化粧品はそれだけではまだまだ完成せず、
ここからが長い道のりになります。

成分単体の作用だけではなく、
各成分の組み合わせによる相互作用や
全体の安定性や防腐性なども重要になるからです。

また、より心地良い使用感にするためにも
細かな処方のバランスをコンマ数%の単位で
何度も調整していく必要があります。

特に今回のリニューアルでは
油層と水層が分離した二層式になるので、
振って混ざりやすい油層と水層の比率の
バランス調整にもとても苦労しました。

レチノールやナイアシンアミドなどの
エイジングケア成分の配合濃度は変えることなく、
油層と水層の比率を変えて何度も試作して
最適な比率を求めました。

油層と水層の比率を2対1にした最初の試作品では
なぜか使用感が従来品よりも重たくなってしまい、
使用感の重たさを軽減するために
油層と水層の比率を1対1にした試作品では
よく振ってもわずか数秒で油層と水層が
分離してしまう問題が起きました。

いつも思うことですが
化粧品づくりは本当に難しいです。

使用感や安定性を高められる合成成分を用いれば
これらの問題は簡単に解決できるのですが、
それでは私の納得がいきません。

「リニューアルはいつ頃になりますか?」
「セラフィムのリニューアル楽しみです」
といったお問い合わせをいただくたびに
お待たせして申し訳ない気持ちになりました。

また、提携製造工場の方とも
何度も何度もやりとりをすることとなり、
そのたびに気まずい雰囲気になってしまいます。

そんな時はお客様が新しいセラフィムを使って
お喜びいただいている姿を想像して
自分を奮い立たせていました。

幾度も試作を重ねることで
使用感の向上や分離時間の問題も解決して
最終的に油層と水層の比率は65対35となり、
新しい処方を完成することができました。

新しい処方に最適な容器へ

ようやく処方は完成しましたが、
原料単体としては安定性の低い
純粋レチノールも配合することにしたので
従来よりも遮光性や気密性を考慮した
容器に変更する必要がありました。

また、振って混ぜてから使用するという
二層式ならではの問題もあり、
本液が完全に見えない容器にすると
混ざり具合が分からなくなってしまいます。

あらゆる容器をメーカーから取り寄せて
新処方の本液を入れて実際に使ってみるなど
様々なテストを行った結果、
最終的に密封性や遮光性にも優れた
黒い半透明のガラス容器に決まりました。

新しい処方に最適な容器へ

本液が空気と接触する頻度を減らすために
従来のスポイト式からポンプ式に変更し、
遮光性を高めるために容器本体は
透明色から半透明の黒色に変更しましたが、
実はこのガラス容器本体の形状は
従来からの容器と全く同じものです。

いくつもの容器でテストした結果として
またこの容器が一番良かったので
何か運命的なものを感じました。

そしてこの容器に本液を入れる充填テストや、
5℃、25℃、40℃などと異なる温度で長期間保管する
安定性テストなども無事にクリアし、
ようやく全てを完成することができました。

苦渋の決断

「他にはない価値ある化粧品をお届けすること」

これはキャメロン&ガブリエルの
企業理念の一つなのですが、
新しいセラフィムはこの理念に恥じることなく
他にはない価値ある化粧品へと
さらに進化したと自負しております。

近年は化粧品に限らず
製造コストを抑えることを第一に
ものづくりが行われていますが、
セラフィムは時代の流れに完全に逆行して
機能の向上を最優先にリニューアルしたので
原料費と製造費は2倍近くにまで
増加してしまいました。

その為、苦渋の決断となりましたが、
創業以来はじめてとなる商品価格の改定を行い、
やむなく税別4,000円から税別4,400円に
値上げさせていただきました。

セラフィムをご愛用いただいております
お客様には恐縮の限りですが、
成分内容だけはどんなに高額な化粧品にも
決して負けない自信がありますので、
何卒ご理解をいただきたく存じます。

「化粧品ってやっぱりすごい!」

「化粧品ってやっぱりすごい!」

セラフィムの製品名は
“最上級”を追求した想いと
本液の燃えるような赤い色から、
最上位の天使を意味する「セラフィム(熾天使)」
(「熾」は燃えるの意)から名付けました。

天使のセラフィムは
神への愛と情熱で体が燃えているそうです。

私も出来るかぎりの情熱を持って
今日における最良の成分や製造技術などを
盛り込んでリニューアルを行いましたが、
あくまでも作用が緩和なものと定義される化粧品なので
肌への即効性や大幅な変化という点では
美容医療には到底かないません。

ですが、毎日コツコツと
丁寧なスキンケアで肌を育んでいけば
将来性や持続性といった点では
美容医療にも決して負けないと思います。

「化粧品は予防するものだから」
「化粧品なんてどれもかわらないでしょ」
といったお考えの方にも
「化粧品ってやっぱりすごい!」
と思っていただければこの上ない喜びです。

機能性に優れた化粧品を誠実に

機能性に優れた化粧品を誠実に

おかげさまで当社には
「無名の化粧品なのに全てを満たしてくれる」
「今まで知らなかったけどもっと早く知りたかった」
といった嬉しいご感想をたびたびお寄せいただきます。

当社は化粧品の中身そのものにお金をかけているので
広告をほとんどすることができません。

広く知られていないことを
恥じなければならないのかもしれませんが、
製品のことを褒めていただけるたびに
誇らしい気持ちになります。

また、広告をほとんどしていないのに
お客様の口コミやご紹介で新たなお客様にも
当社の化粧品をお求めいただくことができ、
感謝の気持ちでいっぱいになります。

現代は様々な物や情報があまりにもあふれており、
心から満足のいく商品やサービスに出会うことは
難しくなってきていると感じています。

そのような中で、あやふやな情報に惑わされずに
質の良い物を賢く使いたいという方が増えることで、
これからは化粧品もブランドや流行よりも
機能性で選ばれることが増えていくと思っています。

お客様のご愛顧にご恩返しをするためにも、
今後とも機能性に優れた化粧品づくりに
誠実に取り組んでまいります。

かなりの長文となってしまいましたが、
最後までご覧いただき
誠にありがとうございました。

*本コラム掲載日:2025年3月15日

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